外壁塗装の耐用年数は何年？

時間とともに劣化する、外壁塗装。所有する建物の外壁塗装の耐用年数が何年なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか？

この記事では、外壁塗装の耐用年数について解説します。

「耐用年数」の意味やおすすめの塗料も紹介するので、「そもそも耐用年数って何？」「どの塗料が良いの？」という方も参考にしてください。

そもそも外壁塗装の「耐用年数」とは？

外壁塗装の「耐用年数」という言葉がどう意味か、知らない方も多いのではないでしょうか？

実は、「耐用年数」と「耐久年数」という2つの言葉は、よく似ていても意味が違うのです。

ここでは簡単に解説していきます。

耐用年数と耐久年数は違う

通常、耐用年数とは、減価償却資産が使用できる期間として法的に定められた年数である「法定耐用年数」を指すことが多いです。

法定耐用年数のある資産の資本的支出はこの耐用年数で分割して計上する必要があります。

しかし、資産の種類によっては法定耐用年数が定められておらず、その場合は、各メーカーが設定する通常の使用で価値を維持し得る年数である「期待耐用年数」などが採用されています。

一方、耐久年数とは、物を実際に問題なく使用できる目安となる年数のこと。

こちらも各メーカーが独自に設定しており、法的な規定や根拠はありません。

• 法定耐用年数：減価償却資産が計上できる年数
• 期待耐用年数：通常の使用で価値を維持し得る年数
• 耐久年数：物が問題なく使用できる目安年数

「外壁塗装工事のタイミング目安」と考えればOK

外壁塗装には法定耐用年数が設定されておらず、外壁の塗料の耐用年数は「期待耐用年数」です。

そのため、耐久年数と同じく「使用できる目安年数」という意味で捉えて問題ありません。

また、耐用年数は、「保証期間」や「全く劣化しない期間」「メンテナンスが必要ない期間」ではありません。

あくまでも予想の期間ですので、外壁塗装工事・塗り替えのタイミングの目安と考えてください。

外壁塗装の耐用年数は10年？30年？

外壁塗装の耐用年数は、10年〜20年です。

一般的に普及している塗料の中には30年近く持つような塗料はほとんどありません。

また、実際に外壁塗装が何年持つのかには、様々な要因が影響します。

外壁塗装が劣化すると、外壁に対する保護機能が低下し、重大なダメージが引き起こることも！

ここからは、外壁塗装の耐用年数を左右する要素を紹介しますので、チェックしてください。

塗料の種類が大きく影響する

塗料の期待耐用年数・耐久年数は、各メーカーがそれぞれの製品に設定しています。

そのため、「この種類の塗料は耐用年数○年」とは一概には言えませんが、種類が同じものは耐久性も近い傾向があります。

塗料の代表的な種類別の耐用年数の目安は以下の通りとなっています。

業者の技術も重要

外壁塗装の耐用年数には、外壁塗装を行う業者の技術も影響します。

耐久性の高い高価な塗料を使っても、業者の技術が足りなければ数年で塗装がはがれてしまうことも。

経験や知識のあるプロフェッショナルな業者を選び、依頼することが重要です。

外壁材などの耐用年数もチェック

外壁塗装の寿命には、外壁材の耐用年数も影響します。

外壁塗装を適切にメンテナンスすることで外壁材の寿命が延びることもありますが、外壁材そのものの耐用年数は30年〜40年。

放置していると、建物自体の寿命が来てしまいます。外壁材も10年前後の周期でメンテナンスを検討してください。

外壁材などの種類別の耐用年数目安は以下の通りです。

おすすめはラジカル系塗料！

外壁塗装に使用する塗料で、最もおすすめなのは、ラジカル系塗料です。

シリコン系塗料は耐久性が良く、コストも安いのが特徴。

性能・費用の両方が安定しておりコスパが良いので、今の住宅で最も普及している塗料です。

しかし、「コストをかけてでも、できるだけメンテナンスをしたくない」という方には、フッ素系塗料や特殊な塗料をおすすめします。

反対に、コストを抑えたいからと安い塗料を使用するのは、重なるメンテナンスで逆にコストが高くなる可能性があるため、おすすめできません。

耐用年数をしっかりチェックして塗料を選ぼう！

外壁塗装の耐用年数について紹介しました。外壁塗装の耐用年数の目安は、10年〜20年です。

耐用年数が過ぎたからといって、焦って塗り替える必要はありません。

しかし、放置して劣化が進むと、外壁の腐食やひび割れに繋がることもあります。

そのため、メンテナンス期間の目安として確認しておくことをおすすめします。

これから新築を検討している方や、外壁塗装の塗り替え予定の方は、耐用年数をチェックして塗料を選んでくださいね。